子ども達は好きな活動に繰り返し取り組んむと(集中現象)下記のような変化が見られます。

・自分自身をコントロールできるようになる
・自ら進んで行動する自発性が見られる
・自信と忍耐が見られる
・手先の巧緻性が出てくる
・観察力、注意力が増す
・知識や技能が身につく
・情緒が安定し他人への思いやりが出てくる
・規律と秩序を重んじ自由への責任が出てくる

このような良い状態への変化を『正常化』とよびます。

人間は物事に集中した時にドーパミンという快感を得る脳内物質を分泌します。
快感を味わうことを脳科学の用語で「報酬」と言います。脳は一度報酬体験するとそれを何度も経験しようと同じ行動を繰り返します。その繰り返しの間に行動が上達していきます。これが「学習」です。

脳科学の見地から「学習」とは同じ行動を繰り返し続けていくことで、神経細胞がつなぎ変わり新しい神経活路網が生まれることです。神経細胞の結びつきが変わると考え方や行動も変わります。一度体験した「確実」な報酬を踏み台として、今度は「未知の報酬」を求めて動き始めます。新しいことに挑戦し世界を広げていく姿の背景にはこのような脳の仕組みがあります。

参照:モンテッソーリ教育を受けた子ども達 相良敦子著