数の敏感期にいる子どもを対象とした分野です。
この分野でも感覚器官を通し動きを伴って学んでいきます。

算数教育は実のところ感覚教育に触れているうちに始まっています。
子どもは感覚教育で物を比較することを学んでいます。

感覚教育では比較する対象が名称でした(長い/短い)等
算数教育では比較対象が数になります(8/2)等

このように形容詞で覚えていた内容を数へと移行していきます。
以前使った要素があると子どもは安心して次の学びへと移行でき、尚且つ理解しやすいのです。

小学校へ行って算数でつまずく理由のひとつに、
抽象的な数を理解できないことが挙げられます。
100と聞いて100の数量を想像する事が難しい子が多くいます。

モンテッソーリの算数教育では具体的に触れられる物で数量を知り、それに対する数字、数詞を学んで行きます。三者関係をしっかり一致できるようになってから四則演算へと移行します。

三者関係の一致

算数教育の活動

数量概念の基本練習

(10までの量と数の理解 数量と数字の認識)

・算数棒
・0遊び
・算数棒による数の合成分解 等

十進法(Ⅰ)

(十進法の基本構成の認識)

・1、10、100、1000の紹介
・1~1000の配列と構成

連続数の呼称と配列

(連続数としての数の認識)

・セガン板1、2
・数字の償却 埋め込み
・数字並べ
・100の鎖 1000の鎖

十進法(Ⅱ)

(十進法のによる加減乗除の概念)

・両替遊び
・たし算
・かけ算
・ひき算
・わり算

十進法(Ⅲ)

(加減乗除の強化)

・切手遊び     - たし算 かけ算 ひき算 わり算
・ビーズフレーム  - たし算 ひき算 
・へびあそび    - たし算 ひき算 (検算)
・色ビーズ     - かけ算

記憶による 加法・減法・乗法・除法

(記憶を伴う加減乗除の強化)

・たし算板 たし算暗算板 たし算埋め込み暗算板
・かけ算板 かけ算暗算板 かけ算埋め込み暗算板
・ひき算板 ひき算暗算板 ひき算埋め込み暗算板
・わり算板 わり算暗算板 わり算埋め込み暗算板

子ども達は数が大好きです。そして身の回りが数で溢れていることを知っています。
算数教育は小学校のテストで良い点数が取れればよいという目的ではなく、数の仕組みを知ることで世の中の問題を分析したり解決できるという視野の広がりにあります。