• 7か月の胎児期から3歳前後 - 話しことばの敏感期
  • 3歳半~5歳半        - 文字に対する敏感期

言語には音を媒介とした『話しことば』と、記号である文字を媒介した『書きことば』があります。

話しことばの敏感期は子どもがお腹の中にいる時期から始まっています。
7ヶ月には聴覚器官である耳が完成し、母親の心音や呼吸の音や話す声に反応するようになります。この時期から人間が話す声を吸収して溜め込み、誕生後は周りの話し掛けてくれる言葉を吸収し、話せるようになるのです。乳児期に周りに英語しか話さない人がいれば英語がその子の母国語になります。このような現象が起こるのは、言葉自体は遺伝されるのではなく、言葉を吸収する力が遺伝されるからです。

このように溜め込んでいった言葉は、後に書きと読みに対する興味となって表れてきます。これが言葉の敏感期の二段階目、文字に対する敏感期です。この時期に文字に対する関心を満足させられる環境が用意されていれば、子どもは自ら読み書きに取り組むようになります。